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◆”キューバ事情?どこの都合?”

日本からの帰途、乗り継ぎのメキシコ空港で、チェックインを拒否されてしまいました。

「ノン」と言って、私の予約チケットを返してよこすのです。

訳を訊いてみると、私のキューバビサがツーリストカードなので、キューバから日本への航空チケットを持っていなければ、キューバ行きの飛行機に乗せられない、日本への帰り便を買ってくれ、と言います。

私はキューバに住んでいるのであって、キューバから日本へ行って来た、今はその帰りなのだ、キューバでは私の永住が許可されていて、ビサも入国管理局に受け取りに行くばかりなので、キューバへは何のビサで戻ってきても良いと言われた、と説明しましたが、今、所持していなければツーリストであって、であれば日本への帰りの航空券が必要、無いなら乗せられない、の一点張り。

結局、永住ビサを持ってクバーナ航空へ行けば払い戻す、という言葉で、また乗らないわけにはいかないので、チケットを買って乗せてもらいました(?)。
(片道切符の人っていないわけ?)

ハバナのホセ・マルティ空港へは、時間通り到着。入国管理を一番で通過。
ところが、スーツケースがあと一つ出てきません。
みんないなくなった約1時間後、出てきたスーツケースにはチェックシールが!

実はこの中には、持ちこめないと聞いている電気釜が入っているのです。

検査室まで全部の荷物を持って行くと、私の前には中国人らしい人が並んで待っていて、その先で、荷物を開けての調べが行われています。

係官は確信がある風で、「目的の物」が出てくるまで、荷物をあっちこっち開けさせて、一つ一つ確認していきます。

これが実に念入りなので、一人に付きたっぷりな時間が掛かっています。中国人は、お茶か薬のようなものを押収されていました。

私の番です。
係官は、制服を着た愛想のないムラート女性です。

お釜は、ベッドパッドでしっかり包み、その上に衣類を重ねてあります。
係官は、隙間に入れてある包丁や、やはりベッドパットに包んだシュノーケル、水中カメラなどを取り出してみては、頷いて元に戻し、さらに「ある筈」という顔で衣類の山にとりかかり、ついに電気釜を発見!
いかにも「これだ!」という納得顔。

「これは私のママからの結婚のお祝いなの(本当は違うんだけど)、だから特別な記念のものなの(特売で買ってきたんだけど)、誰にも言わないから見逃して(どっちにしても言いそうだけど)」と片言言ってみたけど無駄だった(^^;)。

「あなたが日本へお帰りになるときに、お返しします。」
書類にサインさせて、預り書を私に。係官は意気揚揚と引き上げていきました。

ん〜ん、残念。しかし、ま、これですんでよかったか。
実は実は、入管で、私の手荷物がエックス線でチェックされていたのです。

「パソコンが入っています。申告をして下さい。」
ガーン! (わかるんだ、やっぱり。ど〜しよ〜?)

このキャリーケースには、ノートパソコンが2台(私の物と、友人の大ちゃんからアルベルトへのプレゼントの新品)、が入っていたのです。

見つかれば、「新品にはその代金分の関税」がかけられるとのことですから、私はこれをどううまく逃れるか、日本からずっと考えてきたのですが。

アルの新品にも、お名前シールやプリクラ(息子たちと私たち4人でかつらをかぶって写した写真)などを、目立つように張って「使い古しです」と主張しよう、とかとか。

渡された申告書は、何気ない風にポケットに押し込んで、なかったことに。
ついでに(?)、スーツケースの方の申告書を本当に失くしてしまって(手に持ってた筈が、いつのまにか持ってなかった!)、係官から「申告書を出しなさい」と言われて、本気で大慌て。

結果、お釜が犠牲になって新品パソコンは無事通過した、次第でした。

(2003年9月25日



今日もご縁を頂いてありがとうございました。
!VAYA CON DIOS!
あなたに幸あれ♪


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